石川から上京し、東京で働き始めた最初の数年は、平日の夜の予定が飲み会か残業に偏り、休みの日はひとりで過ごすことが増えやすい時期です。話す相手は同じ部署の数人に固まっていく。仕事は嫌いではないのに、日々の景色が少しずつ狭くなっていく感覚を持つ人は多いはずです。上京して1〜3年目の会社員なら、一度は覚えのある感覚ではないでしょうか。
上京して1〜3年目、職場だけでは物足りなくなる瞬間
入社して1〜2年は、目の前の仕事を覚えることに時間のほとんどを使います。ようやく仕事に慣れてきた3年目のあたりで、職場の人間関係だけでは物足りないと感じ始める人が増えます。同じ部署、同じ会議、同じ話題の繰り返しに、視野の広がりを感じにくくなるからです。
この感覚は、甘えでも贅沢でもありません。同じ環境に長くいるほど、考え方や情報は似てくるものです。だからこそ、意図して外の空気に触れる場を持つと、仕事にも新しい視点が戻ってきます。
「友達を作る」ではなく「社外活動」で探すと、続く理由
上京者向けの友達作りサービスやサークル紹介は数多くあります。どれも入口として悪くありませんが、「友達を作る」ことそのものを目的に場を選ぶと、初対面の会話が続かなかったときに足が向かなくなりやすいという特徴があります。目的の置き方によって、続きやすさが変わるということです。
AIで一人でも進められることが増えたぶん、会社の外で誰かと手を動かす時間の価値を実感する人もいます。学びや挑戦の場を会社の外に持つことは、以前より自然な選択になってきています。
だからこそ、「一緒に話す相手」より「一緒に手を動かす活動」を先に選ぶと続きやすくなります。共通の実践があると、初対面でも話題に困りません。毎週同じ顔ぶれに会ううちに、名前と顔が一致し、自然と距離が縮まっていきます。
一次体験:石川から上京し、会社の外に出てから見えたこと
僕は2021年、新卒でサイバーエージェントに入社し、石川県から東京へ出てきました。ABEMA LiveのiOSアプリ開発を担当しながら、平日は仕事に集中する日々でした。これは会社の良し悪しの話ではなく、忙しい時期には誰にでも起きうる感覚だと思っています。
25歳でフリーランスへ転向し、直請けやエージェント経由で複数の現場に関わる中で、会社が違うだけで判断基準も進め方もまったく違うことを知りました。関わる現場が増えるほど、視野が広がっていく実感がありました。
26歳で株式会社Coeliaを設立し、今は都内で毎週イベントを開いています。運営する立場になった今も、自分から新しい場に足を運ぶ習慣は変えていません。仲間や仕組みを創る作業は、今も現在進行形です。
東京で社外活動・仲間を探す4つの視点
会社の外に出る場所は、東京には数え切れないほどあります。SNSやイベントサイトで探し始めると、選択肢の多さに迷うこともあるはずです。そんなときは、次の4つの視点で絞り込むと、続く場が見つけやすくなります。
1. 「話す」ではなく「一緒にやる」場を選ぶ
交流会や名刺交換の場は、初対面の緊張がほどけないまま終わることがあります。もくもく会、ダーツ、料理、勉強会など、共通の作業がある場を選ぶと、会話は自然に生まれます。作業のあとに残る会話のほうが、その後も続きやすくなります。
2. 単発ではなく、毎週続く場を選ぶ
1回だけの交流会は、その場限りの関係で終わりやすいものです。毎週や隔週で続く場を選ぶと、同じ顔ぶれに会う回数が増え、次第に自分から声をかけられるようになります。
3. 目的を一文にしてから探す
「なんとなく人と会いたい」で探すと、続けにくい場所を選びがちです。仕事の視野を広げたいのか、社外プロジェクトの相談相手が欲しいのか、単純に食事や趣味を一緒に楽しみたいのか。目的を一文にすると、合う場が見つけやすくなります。
4. 最初の1回は、自分でハードルを下げる
ひとりで知らない場に行くのは、誰にとっても最初は緊張するものです。初参加の人が多い場、運営が常駐している場、少人数で全員と話せる場を選ぶと、最初の1回のハードルは大きく下がります。
今週から試せる3つの行動
- 今の自分が求めているものを、一文で書き出す(視野を広げたいのか、相談相手が欲しいのか、単純な楽しさが欲しいのか)
- 毎週や隔週で開催している社外の場を1つ調べる。Threadsやconnpass、Peatixで曜日固定のイベントを検索し、初参加でも入りやすいかを確認する
- 1回参加した後、次の予定をその場で決める(間を空けると足が遠のきやすくなる)
特別な準備は必要ありません。上京してすぐでも、3年目でも、今週から始められます。
次に読む記事
よくある質問
上京したばかりでも、社外活動は始められますか?
始められます。入社直後は仕事を覚えることに時間を使う時期なので、無理に予定を詰め込む必要はありません。まずは毎週開催している場を1つ知っておき、余裕ができたタイミングで1回参加してみるところから始められます。
友達作りのサービスと社外活動は何が違いますか?
目的の置き方によって、続きやすさが変わります。「人と会うこと」自体を目的にすると、初対面の会話が続かなかったときに足が向かなくなりやすくなります。共通の作業や実践がある社外活動を選ぶと、会話がなくても活動そのものが続く理由になります。Coeliaの毎週イベントも、この考え方をもとに設計しています。
一人で知らない場に行くのが不安です。どう選べばよいですか?
初参加の人が多い場、運営が常駐している場、少人数で全員と話せる場を選ぶと、最初の不安は小さくなります。1回参加した後にその場で次の予定を決めると、関係が途切れにくくなります。
職場の人間関係だけでは物足りないと感じるのは、甘えですか?
甘えではありません。同じ環境に長くいるほど、考え方や情報は似てきます。会社の外に学びや挑戦の場を持つことは、視野を広げる自然な選択です。
