同じ会社に勤めていない同世代が、どんな理由で今の仕事を選び、何を試しながら生活を組み立てているのか、もっと詳しく知りたくなる瞬間はないでしょうか。同世代への取材は、記者の資格もカメラも必要ありません。話を聞きたい相手を1人決め、聞いたことを言葉にして届けるところから始められます。生成AIで文字起こしや構成案づくりの負担が軽くなった2026年は、会社員を続けながら個人でこれを始めやすい環境が整っています。僕はCoeliaの毎週イベントで出会う同世代に話を聞き続け、そこから発信と1:1のつながりを広げてきました。この記事では、同世代を取材して発信するまでの3つのステップと、続けるための判断軸を、一次体験を交えて紹介します。
なぜ今、同世代への取材から発信を始めやすいのか
仕事に慣れ、自分のタスクを一人でこなせるようになった社会人3年目ごろから、同じ年代の他の人がどんな選択をしているのか気になり始める人は多いはずです。転職した人、副業を始めた人、資格を取った人。会社の中だけでは、その理由や過程まで聞く機会は多くありません。
同世代への取材は、この「聞いてみたい」という気持ちをそのまま行動に変える方法です。話を聞き、聞いたことを編集して発信すると、相手との関係が深まるだけでなく、自分の視野も広がります。文字起こしや構成案づくりを生成AIが手伝ってくれる場面が増えた2026年は、書く作業にかかる時間が短くなり、会社員を続けながらでも取り組みやすくなっています。
「取材」と「雑談」を分ける3つの判断軸
同世代への取材は、かしこまったインタビュー企画である必要はありません。ただし、ただの雑談で終わらせず発信につなげるには、聞く前に次の3つを決めておくと迷いが減ります。
- 関心の輪郭を先に持つ:仕事の内容そのものより、その選択をした理由に興味があるかを先に言葉にする
- 聞く範囲を絞る:質問を広げすぎず、聞きたい範囲を狭めておく
- 届け先を決める:自分と似た状況の同世代に、どんな気づきを渡したいかを決める
この3つが決まると、話を聞く時間そのものが取材になり、聞いたあとの編集作業もぶれにくくなります。
同世代取材を始める3つのステップ
ステップ1:話を聞く相手を1人決める
最初から知らない人に声をかける必要はありません。すでに面識のある同世代の中から、選んだ理由や続けている工夫を聞いてみたい1人を思い浮かべ、聞きたい理由を一文にします。理由が明確だと、誘うときの言葉も自然になります。
ステップ2:3つの軸で質問を用意する
選んだ理由、続けている工夫、今取り組んでいることの3つの軸で、それぞれ1〜2問ずつ質問を用意します。質問リストを増やしすぎると会話が硬くなるため、この3軸に絞ると、自然な会話の中で本人の言葉を引き出しやすくなります。
ステップ3:編集して発信する場を1つ選ぶ
note、ブログ、SNSの投稿など、自分が続けやすい媒体を1つ選びます。複数の媒体を同時に始めるより、1つの型を安定させてから広げるほうが続きます。聞いた内容は、発言をそのまま並べるのではなく、要点を絞って読み手に伝わる順番へ組み直します。
一次体験:Coeliaの毎週イベントで、同世代に話を聞き続けてきた現在地
僕が同世代への取材だと捉えているのは、かしこまったインタビュー企画だけではありません。Coeliaは都内で毎週、月8回以上イベントを開いていて、初参加の人の多くは同世代です。初参加でも運営がそばにいるので、話しかけやすい雰囲気です。はじめましてカードや話題サイコロといった仕組みを使いながら、目の前の人がどんな選択をして今の仕事や生活にたどり着いたのかを聞く、そんな会話から始まることも多いです。
僕自身の座右の銘は「知らないと始まらない、知ろうとしなければ始まらない」です。色々なことを知るのが好きだからこそ、相手の話に本気で興味を持てます。教えるためではなく、知りたいから聞く。この順番だと、取材は重くならず、相手も話しやすくなります。
メガベンチャーに入った頃は、周りの同世代が何を考えているかを聞く余裕もありませんでした。メガベンチャーでのテックリード経験、25歳でのフリーランス転向、26歳でのCoelia創業。自分が歩んできた段階が増えるほど、同世代が話してくれる選択の理由に重ねて聞ける幅も広がってきました。今も恵比寿の店舗づくりが進行中で、完成した経歴として語るのではなく、今の試行錯誤も含めて対等な目線で聞き合う関係を大切にしています。
今週から試せる、最初の1本を出すまでの行動
- 話を聞きたい同世代を1人思い浮かべ、聞きたい理由を一文にする
- 選んだ理由・続けている工夫・今取り組んでいることの3つの軸で、質問を用意する
- 話を聞いたら24時間以内に、聞いた内容の要点を3行にまとめて残す
- その3行を、note・ブログ・SNS投稿のどれか1つの型に整えて発信する
特別な才能や環境は必要ありません。聞きたい相手を1人決めるところから、今日始められます。
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よくある質問
同世代への取材は、誰から始めるとよいですか?
面識のある同世代の1人から始めると始めやすいです。仕事内容だけでなく、選んだ理由や続けている工夫まで聞きたい相手を思い浮かべ、聞きたい理由を一文にしてから声をかけます。
取材の経験がなくても始められますか?
始められます。細かい質問リストより、選んだ理由・続けている工夫・今取り組んでいることの3つの軸で聞くと、経験がなくても自然な会話の中で本人の言葉を引き出せます。
発信する媒体は何を選ぶとよいですか?
最初はnote、ブログ、SNS投稿のうち、自分が続けやすい1つに絞ります。複数の媒体を同時に始めるより、1つの型を安定させてから広げるほうが続きます。
相手のプライバシーはどう配慮しますか?
公開してよい範囲を、話を聞く前か聞いた直後に本人と確認します。仕事の選択や気づきなど本人が話したい部分を中心にし、固有名詞や詳細な情報は本人の了承を得てから使います。
取材した内容を発信する目的は何ですか?
自分の視野を広げることと、相手との関係を深めることの両方です。聞いた話を編集して届けると、話した相手にも読んだ人にも新しい気づきが生まれ、次に会う理由にもなります。
