転職サイトを開いて求人票を並べてみると、「必須スキル」の欄に、自分に当てはまる言葉がひとつも見つからない。そんな瞬間に「自分にはスキルがない」と感じたことがある20代は、決して少なくありません。その感覚は、実はまだ経験を棚卸ししていないだけの状態です!これまでの行動を分解し、小さく試しながら選択肢を広げていくと、「スキルがない」という言葉は、次第に自分の言葉へ変わっていきます。
「スキルがない」は、棚卸し前の感覚です
求人票の「必須スキル」欄は、特定の職種・特定の会社が今欲しい言葉を並べたものにすぎません。そこに当てはまる言葉が今の自分になくても、これまで積み重ねてきた経験は、確かにあなたの中に残っています!20代は、実績だけでなくポテンシャルや学習速度も見てもらえる年代だと言われることがあります。今できることより、これからどれだけ速く力を伸ばせるかを見てもらえる余地が、まだ大きく残っています。
「スキルがない」という感覚は、多くの場合、経験がまだ言葉になっていないだけの状態です。棚卸しをして、自分がやってきたことを具体的な言葉に変えると、同じ経験でも見え方がまったく変わってきます。まずは、その棚卸しから始めましょう!
経験を言葉にする、棚卸し3ステップ
1.やってきた業務を分解する
「営業事務」「一般事務」のような職種名で終わらせず、実際にどんな作業をしてきたかを分解します。資料をどう作ったか、誰と何を調整したか、トラブルが起きたときにどう対応したか。細かい行動の単位まで書き出すと、職種名の裏にある具体的な力が見えてきます!
2.人に感謝された場面を思い出す
「助かった」「ありがとう」と言われた場面を思い出します。頼まれ事を素早く片づけたとき、誰かの相談に乗ったとき、資料が分かりやすいと言われたとき。他人が価値を感じた行動は、自分では当たり前すぎて見過ごしがちな強みのヒントになります!
3.時間を忘れて没頭した場面を書き出す
作業そのものに集中して、気づいたら時間が過ぎていた場面を書き出します。得意なことは、努力している感覚が薄いまま進んでいることが多いもの。没頭できた作業には、今の仕事の枠を越えて活かせる力が隠れています!
棚卸しの後は、2週間単位の小さな実験へ
棚卸しで見えてきた強みは、頭の中で完成させるより、小さく試したほうが早く輪郭がはっきりします!おすすめは2週間という単位です。長すぎず、短すぎず、続けるかどうかを自分で判断できる長さだからです。
試す対象は、社外の勉強会やコミュニティに参加してみる、SNSやnoteで気づいたことを発信してみる、気になる分野をオンライン講座で学んでみる、といった行動です。2週間やってみて「続けたい」と感じるか、「思っていたのと違った」と感じるか。その反応そのものが、次に進む方向を選ぶ材料になります!会社員のうちに実践で力を磨く具体的な進め方は起業前に必要なスキル5選でも詳しく紹介しています。
働き方の選択肢を、自分の言葉で比べてみる
経験の棚卸しと小さな実験を重ねると、「転職」以外にも働き方の選択肢が見えてきます!正社員として働く、フリーランスとして働く、自分で事業を持つ。どれが正解というものではなく、それぞれ大事にできるものが違います。ここでは優劣をつけず、3つの軸で自分の言葉で比べてみます。
軸は3つ。ひとつめは安定しやすさ(毎月の収入や仕組みがどれだけ整っているか)。ふたつめは裁量の広さ(何を・どう進めるかを自分で決められる範囲)。みっつめは積み上がり方(今の頑張りが、後から資産や仕組みとして残るかどうか)です!
正社員として働く
正社員は、毎月の収入や仕事の仕組みがすでに会社によって整えられているぶん、安定しやすさでは支えが大きい働き方です。一方で、進め方や優先順位は組織の意思決定に沿うことが多く、裁量の広さは会社の任せ方次第で変わります。僕自身、サイバーエージェントでABEMA LiveのiOS開発とテックリードを経験しましたが、任される範囲が広がるほど、裁量も少しずつ大きくなっていく感覚がありました!
フリーランスとして働く
フリーランスは、何を・誰と・どう進めるかを自分で決められる裁量の広さが大きく変わる働き方です。収入や仕組みは自分でつくる必要があり、安定しやすさは会社員のときより自分の行動次第になります。僕は25歳でフリーランスへ転向し、直請けとエージェント経由の両方で複数の現場に参画しました。裁量が増えた分、契約・請求・次の仕事づくりまで自分で設計する必要がありました!
自分で事業を持つ(起業する)
自分で事業を持つ働き方は、日々の頑張りが自分の会社や仕組みとして積み上がっていく点が大きな特徴です!裁量もいちばん広くなりますが、安定しやすさは自分たちで一からつくる必要があり、最初のうちは会社員より不安定になる場面も多くあります。僕は26歳で株式会社Coeliaを設立しました。まだ道半ばですが、積み上げてきたものがそのまま自分たちの資産になっていく実感があります!
3つとも、どれかひとつが優れているわけではありません。今の自分がどの軸を大事にしたいかで、選ぶ働き方は変わってきます!それぞれをさらに深掘りしたい方は、フリーランスエンジニアになるには、会社員の起業準備は何から、ビジネスオーナーになるにはもあわせて読んでみてください!
仕事より先に、どうなりたいかを決める
働き方の選択肢を比べていると、つい「どれが得か」で考えたくなります。本当に決めたいのは働き方の種類ではなく、その先にどんな人生を送りたいかです!仕事は人生を形づくる大事な手段のひとつですが、人生そのものより大きくはなりません。
「本当はどうなりたいか」を先に言葉にしてから、正社員・フリーランス・起業のどれがその状態に近づけるかを選ぶと、比較の基準が「世間的な評価」から「自分の人生に合っているか」へ変わります!この順番で選んだ働き方は、他人の軸ではなく、自分の軸で選んだ働き方になります。自分の目的を言葉にする実践的な進め方は人生の目的・目標の見つけ方でも紹介しています。
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よくある質問
転職したいけどスキルがないと感じたら、最初に何をすればいいですか?
求人票と自分を比べる前に、経験の棚卸しをします。やってきた業務の分解、人に感謝された場面、時間を忘れて没頭した場面の3つを書き出すと、今の自分の強みが具体的な言葉になります。
棚卸しをしても強みが見つからない場合はどうしますか?
一度に完成させる必要はありません。棚卸しで見えた候補を2週間単位で小さく試し、その反応を確かめながら言葉にしていくと、時間をかけて輪郭がはっきりしてきます。
正社員・フリーランス・起業はどれを選べばいいですか?
優劣で選ぶものではありません。安定しやすさ・裁量の広さ・積み上がり方のうち、今の自分がどれを大事にしたいかと、本当はどうなりたいかを先に言葉にしてから、近い働き方を選びます。
まとめ:「スキルがない」は、棚卸しから変えられます
転職したいけどスキルがないと感じたときこそ、求人票を眺め続けるのをやめて、経験を棚卸しするタイミングです!やってきたことを分解し、小さく試し、正社員・フリーランス・起業を自分の言葉で比べ、本当はどうなりたいかから逆算する。この順番なら、「スキルがない」という感覚は、次第に自分だけの選択肢へと変わっていきます!今日からできる一歩は、決して大きくありません。ノートを1冊開いて、これまでの経験を書き出すところから始めてみましょう!
転職やキャリアの選択に、絶対にうまくいくという保証はありません。この記事は、一般的な考え方と小幡十矛の実体験を共有するものであり、転職や独立の成功を保証するものではありません。税務、社会保険、労働条件など個別の判断が必要な場合は、資格を持つ専門家や公的窓口へ確認してください。