「そろそろ何か資格を取らなきゃ」。社会人3年目に差し掛かると、周りの一言や求人サイトの資格欄がふと目に入り、そんな焦りに似た気持ちが顔を出す瞬間があります。その焦りは、実は次の一歩を踏み出したいという前向きなサインです!
結論から言うと、社会人がよく取る資格は、だいたい5つのカテゴリに収まります。この記事では、その5つを先に並べたうえで、そこから自分の1つをどう選ぶかを紹介します!
社会人におすすめの資格カテゴリ
社会人になってから資格のおすすめを探すと、最初に候補として挙がりやすいのは次のようなカテゴリです。数字を扱う仕事の土台になる簿記系、英語力など語学力を可視化する語学系、IT分野の基礎知識を証明するIT系。どれも、幅広い業種で「一定の理解がある」ことを示しやすいカテゴリとして選ばれています。
ここで大事なのは、どのカテゴリが一番良いかを比較することではありません。資格そのものに優劣をつけるのではなく、自分の今の仕事やこれから進みたい方向と、そのカテゴリがどうつながるかを見ることです!
とはいえ「進みたい方向」がまだ言葉になっていないから調べている、という人がほとんどです。そこで、方向ではなく今の困りごとから入れる形に整理しました。どれか一つ、今の自分に一番近い行に指を置いてみてください!
| 今こう感じていたら | 候補になるカテゴリ(活きる方向) | 今は出番が来にくい状況 |
|---|---|---|
| 会議で予算・原価・粗利の話になると、うなずくだけになる | 簿記・会計系(数字で事業を語る/管理部門・経営に近づく方向) | 担当業務に数字の読み解きがほとんど登場しない |
| 英語のメールが回ってくると、先輩にそっと投げている | 語学系(海外案件・外資・越境の仕事に関わる方向) | 語学を使う場面が当面予定されていない |
| エンジニアと話すと用語で止まって、いったん持ち帰りになる | IT系(ITの共通言語を持つ/開発の土台を体系化する方向) | すでに実務経験が厚く、成果物そのものが証明になる |
| 契約書や就業規則を開いても、どこを見ればいいか迷う | 労務・法務系(人事・総務など制度を扱う役割へ進む方向) | 制度そのものを扱う予定がない |
| この業界であと5年やるかを、まだ決めきれていない | 業種特化系=不動産・金融など(その業界で長く働く/業界を変える方向) | 業界がまだ決まっていない段階 |
当てはまる行が1つだけなら、候補はもうその1つです!「今は出番が来にくい状況」に自分が入っていても、落ち込む必要はまったくありません。それは「今はこの資格の出番ではない」というだけの話で、方向が変われば出番も変わります。次の章では、いま目の前にあるランキング記事を自分に合う一つに変える読み方を整理し、そのうえで資格を選ぶ前に決めておきたい「自分軸」へ進みます!
「資格おすすめランキング」を、自分に合う一つに変える読み方
資格のおすすめを調べると、ランキング形式の記事がたくさん出てきます。どれも情報量が多くて参考になります!そのうえで3つだけ意識しておくと、一覧を眺めて終わらずに、自分に合う一つまでたどり着けます。
1. 書き手の立場を最初に見る
資格の情報は、いろいろな立場の書き手から発信されています!講座やスクールを運営している会社自身が書いている記事もあれば、広告で運営されているメディアの記事もあります。どれも詳しいからこそ書ける情報がたくさんあります!読むときに、そのページの運営者情報とPR表記をひと目だけ見ておくと、情報をどう受け取るかを自分で決められます。
ちなみにこの記事は、特定の講座やスクールの紹介料を受け取る立場では書いていません。だからこそ「今は取らない」という結論も普通に書けます!同時に、僕自身もこの記事の最後で1:1の場を案内しています。その前提込みで読んでもらえたら嬉しいです!
2. 人気の高さと、自分に合うかは別の話
ランキング上位=多くの人が選んでいる、という事実は分かります!けれど、そこから分かるのは平均であって、自分の方向ではありません。上位10個を眺める前に、前の章の表で自分の困りごとに線を引いてみてください。候補がぐっと絞れます!
3. 難易度の高さは、実務で使われる度合いとイコールではない
難関資格ほど価値が高い、と感じてしまいがちですよね!けれど難易度が示すのは「取るのが大変か」であって、「取ったあと使われるか」とは別の指標です。もちろん、制度上その資格がないと担当できない仕事では、難易度の高い資格ほど直接効いてきます!判断軸は難易度そのものではなく、自分の方向とどうつながるかに置くと迷いません。
資格を選ぶより先に決めたいこと:自分軸とキャリアの方向
資格の情報を集めるほど、選択肢は増えていきます。そして情報が増えるほど、「何のために取るのか」という出発点が見えにくくなることがあります。だからこそ、資格を比較する前に一度立ち止まり、自分がどのキャリアの方向へ進みたいかを言葉にしてみることをおすすめします!
ここでいう自分軸とは、周りの意見や世の中の平均ではなく、自分自身が納得できる進みたい方向のことです。周りが取っているから、求人票でよく見るから、という他人軸の理由だけで資格を選ぶと、勉強を続ける途中で目的を見失いやすくなります。方向が定まっていれば、資格はその方向を後押しする手段の一つとして、自然に選べるようになります。
「専門性を武器に今の会社で認められたい」のか、「将来的に独立や副業へつなげたい」のか。目指す方向によって、同じ資格でも意味合いは変わります。方向を先に決めることは、資格選びの遠回りに見えて、実は一番の近道になります!
資格を選ぶ判断軸:3つの問い
自分軸が見えてきたら、次は具体的な判断軸に落とし込みます。資格を検討するときは、次の3つを自分に問いかけてみてください。
- 今の仕事で活きるか:今担当している業務や、近い将来任されそうな役割に、その資格の知識が直接つながるか
- 進みたい方向につながるか:専門性を深める、視野を広げる、独立や副業の土台にするなど、自分が決めた方向にその資格が橋渡しになるか
- 学ぶ過程そのものが実務になるか:資格取得の勉強自体が、今の仕事の理解や、これから挑戦したい分野の実践練習になっているか
3つすべてに強くうなずける資格もあれば、1つだけ当てはまる資格もあります。それで十分です!大事なのは「なんとなく」で選ぶのではなく、自分の言葉で理由を説明できる状態にすることです。
資格が力になる場面、実務や発信が力になる場面
資格を取ることと、実務の経験や発信を積み重ねることは、どちらか一方が正解というものではありません。それぞれが力を発揮しやすい場面があります!
資格が力になりやすい場面
- 特定の業務に、制度上の要件として資格が求められる場合
- これまでの実務経験が少ない分野へ、体系的な知識を短期間で補いたい場合
- 社内外の選考や提案の場で、共通の物差しとして知識レベルを示したい場合
実務や発信が力になりやすい場面
- すでに近い分野の実務経験があり、成果や事例そのものが証明になる場合
- 変化の早い分野で、資格の内容より「今この瞬間できること」を示したい場合
- 自分の考えや取り組みを言葉にして発信し、共感や信頼を積み重ねたい場合
どちらか一方を選ぶ必要はありません。方向によっては、資格で土台を作りながら、実務と発信で市場価値を積み上げる組み合わせも十分に機能します!
独学から始めるか、講座を使うか
まだ資格を決めていない人にも、この章は使えます。1週間だけ走ってみること自体が、そのまま「自分に合うかどうか」の実験になるからです!ここも「どちらが正しいか」ではなく、自分の状況とどちらが噛み合うかで選べます。
独学が向きやすいのは、学ぶ内容が今の仕事と地続きで、つまずいたところを社内や現場で聞ける場合です。参考書と過去問だけで前に進めますし、費用も時間も自分の裁量で調整できます!
講座が向きやすいのは、まったく新しい分野に入るときや、締切がないと手が止まりやすい自覚がある場合です。学ぶ順番と期日が決まっているだけで、進み方は驚くほど変わります!
迷ったら、まず1週間だけ独学で走ってみるのがおすすめです!続いたらそのまま独学、止まったら講座、と実際の行動で決められます。決める材料を頭の中だけで探すより、動いたほうが早く答えが出ます。
元サイバーのAI起業家が、資格より実務と発信を選んできた理由
僕自身は、メガベンチャーでABEMA LiveのiOS開発とテックリードを経験し、25歳でフリーランスへ転向、26歳で株式会社Coeliaを設立しました。この道のりの中で軸にしてきたのは、資格を取ることよりも、目の前の実務で成果を積み重ね、その経験を発信して市場価値を証明することです!
大事にしてきた判断軸は「正しさより、使われ続けるか」です。資格も同じで、取ったこと自体が正しくても、キャリアの中で使われ続けなければ、意味のある一手にはなりません。これは資格を否定する話ではありません。僕の場合は「エンジニアとしてチームを率いる」「自分で事業を創る」という進みたい方向が先に見えていたので、時間をその方向に直結する実務経験と発信に使う選択をしました。方向が違えば、資格を先に取ることが最短ルートになる人もいます。大事なのは、自分が決めた方向に合わせて手段を選ぶことです!
よくある質問
社会人が取る資格は意味がないと聞きましたが本当ですか?
資格そのものに意味がないということはありません。自分のキャリアの方向とつながらないまま取得すると、活かす場面を見つけにくくなることはあります。先に方向を決めてから資格を選ぶと、学んだ内容が実務や次の一歩につながりやすくなります!
20代におすすめの資格はありますか?
最初の候補としてよく挙がるのは、簿記・会計系/語学系/IT系/労務・法務系/業種特化系の5カテゴリです!そのうえで、一律に「これ」とはおすすめしていません。今の仕事や進みたい方向への橋渡しになるものを、この記事の表で選ぶ考え方を紹介しています。
資格おすすめランキングは参考にしてよいですか?
情報量が多く参考になります!読むときは、そのページの運営者情報とPR表記をひと目だけ見ておくと、受け取り方を自分で決められます!またランキング上位は多くの人が選んだ平均であって、自分の方向と一致するとは限りません。カテゴリと自分の進みたい方向の相性で絞るほうが早く決まります。
資格は独学と講座、どちらで取るのがおすすめですか?
今の仕事と地続きの内容で、分からない点を現場で聞ける状況なら独学が進めやすいです。新しい分野に入るときや、締切がないと手が止まりやすい場合は講座が向いています。迷ったら1週間だけ独学で走ってみて、続いたら独学、止まったら講座と、実際の行動で決めるのがおすすめです!
資格の勉強と、実務経験や発信、どちらを先に始めるべきですか?
どちらか一方に決める必要はありません。今の仕事で活きるか、進みたい方向につながるか、学ぶ過程自体が実務になるかという3つの問いに沿って考えると、自分にとって資格と実務のどちらを優先すべきかが見えてきます!
まとめ:資格より先に、キャリアの方向を一文にする
資格を選ぶこと自体は、キャリアを前に進める立派な一歩です!ただ、その前に「自分がどの方向へ進みたいか」を一文にしておくと、選ぶ基準も学ぶ動機もぐっと明確になります。簿記でも語学でもIT系でも、実務や発信という選択肢でも、方向さえ決まっていれば、あとは自分に合う手段を選ぶだけです。今日、その方向を少しだけ言葉にしてみることから始めてみましょう!
本記事は一般的な教育情報と小幡十矛の実体験を共有するもので、資格の合否や費用対効果、キャリアの成果を保証する個別助言ではありません。各資格の受験資格・試験内容・費用等の詳細は、実施団体や資格を持つ専門家、キャリアコンサルタント等の窓口へ確認してください。