もくもく会に参加したのに、気づけば黙々と一人で作業して、そのまま解散になった。そんな感覚はありませんか。黙々と集中できる時間そのものは心地よく、今のもくもく会にも十分な価値があります。ただ、隣に人がいるのに、最後まで一人で完結してしまう瞬間があるのも事実です。同じ場にいる時間を一人の集中で終わらせず、期限つきの共同成果物へ変える進み方を知っておくと、その心地よさはそのままに、初対面同士でも一緒に何かを完成させる時間に変えられます。
もくもく会が「一人作業のまま」で終わる理由
もくもく会は、それぞれが好きな作業を持ち寄り、同じ空間で集中する形式が基本です。この形式は、初対面でも身構えずに参加できる良さがあり、黙々と過ごす時間そのものに価値があります。
一方で、各自の作業が最初から最後まで独立していると、隣に座っていても会話は雑談どまりになりやすく、その日の終わりに残るのは個人の進捗だけになります。共同で何かを完成させたい人にとっては、この独立したままの設計だけでは物足りなさが残ります。
その物足りなさを埋める方法は、参加人数を増やすことでも、時間を延ばすことでもありません。集まる前に、完成させたい状態を一つ決めておくことです。
一人作業のもくもく会と、共同制作のもくもく会の違い
違いは、集中する時間の使い方ではなく、集まる前の設計にあります。
一人作業のもくもく会は、各自が自分の目標を宣言し、周りを気にせず進める形式です。共同制作のもくもく会は、その日の終わりに完成させたい状態を全員で共有し、役割と確認のタイミングを先に決めておく形式です。
黙々と集中する時間の心地よさは、どちらも変わりません。違うのは、その集中が個人の中で完結するか、仲間の成果物へつながっているかです。
一人作業から期限つき共同成果物へ、5つの進み方
- その日の終わりに完成させたい状態を、一文で決めてから集まる(例:企画書の骨子を固める、記事を1本公開できる状態にする)
- 最初の5〜10分で、誰が何を担当するかと、待ち時間が生まれそうな箇所を確認する
- 作業時間を区切り、集中する時間と共有する時間を交互に置く
- 区切りごとに、どこまで進んだかを一言ずつ回し、止まっている箇所を早めに拾う
- 終了時に成果物を一つの形にまとめ、次回に引き継ぐ状態を言葉にして解散する
特に効くのは1番目です。完成させたい状態を先に言葉にしておくと、当日の動きがその言葉に沿いやすくなります。逆に、完成状態を決めずに集まると、黙々とした集中は生まれても、成果物は個人の分だけで終わりがちです。
一次体験:Coeliaのもくもく会で、次に試していること
Coeliaでは渋谷で、定期的にもくもく会を開いています。今の形式は、それぞれが持ち寄った作業に集中する時間が中心で、これは初参加の人が身構えずに入れる良さがあります。
その一方で、僕自身はエンジニアとしてチーム開発に約10年関わり、今もCoelia HPとobata-tomu.jpをAIをフル活用しながらチームで設計・開発・運用しています。一人で完結する作業と、仲間と役割を分けて一つの成果物に仕上げる作業は、どちらも経験してきたからこそ、その差がはっきり見えます。
だからこそ次に試したいのは、もくもく会の中に、その日だけの小さな共同制作枠を置くことです。完成させたい状態を先に決め、初対面同士でも役割を分けて一つの成果物を仕上げる回を、実際のもくもく会の中で検証していきます。参加はもちろん任意で、いつもの黙々とした時間の心地よさはそのまま変えません。まだ形にしている最中で、完成した仕組みとして紹介できる段階ではありませんが、知らないと始まらない、知ろうとしなければ始まらないという考え方どおり、まずは試しながら進め方を言葉にしていきます。詳細はCoelia公式LINEなどで別途案内します。
今日から試せる3つの実践
- 次のもくもく会に行く前に、その日終わらせたい成果物を一文で決めておく
- 会場に着いたら、最初の5分で誰が何をやるかを声に出して確認する
- 終わりの5分で、成果物と次回に引き継ぐことを一緒に言葉にする
3つとも、特別な準備や役職を必要としません。次に参加するもくもく会から、今日のうちに始められます。
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よくある質問
もくもく会で共同制作をするには、何から決めればいいですか?
最初に、その日の終わりに完成させたい状態を一文で決めます。個人の目標共有だけでなく、参加者全員が同じ完成状態を思い描けているかを確認すると、作業がばらばらになりにくくなります。
一人作業のもくもく会と、共同制作のもくもく会は何が違いますか?
違いは集中する時間の使い方ではなく、集まる前の設計です。一人作業は各自の目標を宣言して進める形式で、共同制作はその日の完成状態と役割を先に共有する形式です。
初対面同士でも共同制作は進みますか?
進みます。役割を小さく分け、完了条件を先に決めておけば、初対面でも迷わず動けます。むしろ初対面のほうが、遠慮のない役割分担をしやすい場合もあります。
進捗が思うように出ないときはどうすればいいですか?
完了条件を小さく置き直します。一つの機能や成果物を完成させることにこだわらず、次回に引き継げる状態まで進めることを、その日のゴールに置き換えます。
